グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



ユーラシア研究センター

奈良県立大学ユーラシア研究センターフォーラム2019 『ゾロアスター教と大乗仏教』を開催しました。


お知らせ

奈良県立大学ユーラシア研究センターフォーラム2019『ゾロアスター教と大乗仏教』を開催しました

開会挨拶(伊藤学長)

令和元年12月7日、前回(2017年)に引き続き、第一線で活躍する国内外の専門家が一堂に会し、奈良県立大学ユーラシア研究フォーラム2019を開催しました。

パルヴェーズ・バジャーン師
   (実演の様子)

伊藤学長による開催挨拶のあと、いきなり、パルヴェーズ・バジャーン神官によるゾロアスター教祭式の実演(炎の儀式)が始まり、場の空気を一気に本題に誘います。(室内のため「炎」は映像を使用いたしました)

唐招提寺 石田 太一 様
(インタビュー映像の一コマ)

続いて、本大学ユーラシア研究センター特任准教授の中島敬介により「菅谷文則の直観と推理一唐招提寺薬師如来立像左掌の埋銭―」と題して、唐招提寺石田太一様のインタビュー映像を交え、ご紹介いたしましました。
長らく奈良県立橿原考古学研究所長をされていました菅谷文則先生(2019年6月ご逝去)は、ゾロアスター教と奈良との関わりについて、唐招提寺金堂の薬師如来像の左手に銅銭が埋められていることに注目しておられました。この像を造ったとされる人物が、鑑真和上とともに渡来した安如寶(第四代住職)というソグド人だからです。
今回、菅谷先生のご意思を受けるかたちで、唐招提寺というお寺の有り様も合わせて、報告いたしました。

学術講演

ルール大学ボーフム教授のキヤーヌーシュ・レザーニヤー氏から『9世紀のゾロアスター教―関係文献の作成とイスラームとの相互影響―』について、暨南大学教授の張小貴氏から『サグディード考―ゾロアスター教の臨終祭式とそのシルクロードにおける波及―』について、パルヴェーズ・バジャーン師から『ゾロアスター教祭式の象徴―成人儀礼・ナオジョテについて一』について実演を交えて、静岡文化芸術大学文化・芸術研究センター教授の青木健氏から『中央アジアにおけるゾロアスター教と大乗仏教』について、タジキスタン国立古代博物館研究員のキャミラ・マジュルーノヴァ氏から『タジキスタンのゾロアスター教拝火寺院』について、それぞれ研究報告いただきました。

キヤーヌーシュ・レザーニヤー 氏

張 小貴 氏

パルヴェーズ・バジャーン 師

青木 健 氏

キャミラ・マジュルーノヴァ 氏

特別講演

東大寺長老の森本公誠様から「私の出会ったゾロアスター教」と題しまして、ゾロアスター教と大乗仏教とのつながりについての考察について言及いただきました。

森本 公誠 東大寺長老

最後に、学術講演をいただいた5名の方々により、ディスカッションを行いました。
本フォーラムには約150名の方々にご参加いただき、長時間に渡り、熱心に聴講いただきました。
ご参加いただき、ありがとうございました。

ディスカッションの様子

熱心に聴き入る参加者の様子

なお、本フォーラムでの研究発表などの内容につきましては、下記書籍(ともに京阪奈情報教育出版㈱)に掲載しております。
・『奈良県立大学ユーラシア研究センター学術叢書シリーズ1』vol.4 ゾロアストリアニズムと奈良(2022.3)
・『奈良県立大学ユーラシア研究センター学術叢書シリーズ2』vol.4 ゾロアスター教とソグド人(2023.3)
 
  1. ホーム
  2.  >  ユーラシア研究センター
  3.  >  イベント
  4.  >  奈良県立大学ユーラシア研究センターフォーラム2019 『ゾロアスター教と大乗仏教』を開催しました。