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ユーラシア研究センター

地域の持続可能性に資する観光のあり方の探究ユニット


研究テーマ

観光教育と行動変容を通じた地方部の持続可能な観光の形成

研究代表者
Ranasinghe Nirmala
(ラナシンハ ニルマラ)

【社会学】
准教授
研究ユニットメンバー
Cheer Joseph
西シドニー大学社会科学部・
教授
Pande Manisha
ICRTインド財団・理事;ビレッジ・ウェイズ共同設立者
高御堂和華
一般社団法人南丹市美山観光まちづくり協会・サステナビリティ・コーディネーター
Rajapaksha Wajira
Heel Oya CBT villageリーダー・サステナビリティ実践者
Rajapaksha Samadi
Heel Oya CBT villageコーディネーター・サステナビリティ実践者
設置期間
2026年6月3日~2030年3月31日

研究概要

近年、学界および観光業界の双方において、持続可能な観光の実現を目指す多様な取り組みが進められている。しかしながら、気候変動、国際紛争、経済危機といった世界的な課題の深刻さをふまえると、さらなる真摯な取り組みが求められていることは明らかである。そこで本研究では、観光が地域の持続可能性に貢献するグローバル・モビリティとして機能するためには、従来の観光のあり方を再考・変革する必要があるという前提に立つ。そのうえで、理論的検討と実践的研究の双方を通じて、その実現に向けた仕組みやあり方を探ることを目的とする。
 本研究の第一段階として、こうした変革を実現するために不可欠である観光業界(地域を含む)および観光者の行動変容に着目する。具体的には、インフォーマル(観光の場)およびフォーマル(教育機関)における観光教育を通じて、持続可能な観光に関する認識と行動をいかに拡大・深化させることができるのかを検討する。さらに、大学生を調査対象者および研究アシスタントとして巻き込むプロセスを通じて、持続可能な観光のための人材育成・アンバサダー育成がどの程度可能であるのかについても把握する。
※ 本研究における持続可能な観光とは、責任ある観光(Responsible Tourism)および再生型観光(Regenerative Tourism)を内包する概念であり、地域の持続可能性に資する観光のあり方を指している。

研究計画

本研究における主要な調査地は、日本(京都府美山町・UN Tourism BTV)とスリランカ(5年間に渡り関連研究の実績を有するHeel Oya CBT Village・ICRT Awardee)である。なお、研究の進展に応じて調査地を追加する予定である。Heel Oya CBT Villageと美山町の重要な共通点として、スタディツアー(大学による現地調査なども含む)の実施が挙げられる。これは、観光業界と観光教育を接続する戦略として活用可能である。
 本研究における核心をなす問いは以下の通りである:
問い1:観光業界において、持続可能な観光に関する認識および行動を拡大するために、最も効果的な方法な何か?
問い2:観光教育(フォマル教育機関)において、持続可能な観光に関する認識および行動を拡大するために、最も効果的な方法な何か?
問い3:観光業界において、持続可能な観光を担う人材を育成するための最も効果的なプロセスとは何か?
問い4:観光教育(フォマル教育機関)において、持続可能な観光のための人材を育成するための最も効果的なプロセスとは何か?
 役割分担については、研究代表者であるRanasingheが先行研究の整理、実践研究の遂行および研究全体の総括を担う。研究ユニット員のCheerは研究代表者とともに先行研究の整理(理論的検討)および事例研究の分析を行い、成果発表や論文投稿などに関与する。また、Pandeは観光関連の国際機関 (ICRT)および観光業界の代表者として、主に問い1と問い3の解明に貢献する。高御堂は日本の観光業界および地方部の代表者として、Rajapakshaらはスリランカの観光業界および地方部の代表者として、それぞれ主に問い1と問い3の解明にを協力する。両地域において、大学生(主にRanasingheゼミ生)とともに現地調査を実施する予定であり、特に事業者や観光者の行動に関するアンケート調査への協力を得ることを想定している。Ranasingheゼミ生との現地調査には奈良県の山の辺の道も含む。
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