経済と観光の密接な関係を広い視点で紐解く
最近の主な研究テーマは、経済成長下のインドにおける、観光とライフスタイルの変容の問題です。急速な経済成長によって、近年インドでは「中間層」と呼ばれる人々が増えています。消費文化を謳歌し始めた彼らの関心は、何もテレビや車を買ったりすることだけではありません。観光に出かけることも大きな関心事となっていて、すでに国内では膨大な数の観光客が動いています。観光関連の広告も年々増加し、ネットによるホテルや交通機関の予約・クレジット決済も一般化してきています。インドでは今後、観光が基幹産業となり、中間層のライフスタイルにおいても不可欠な要素となることは間違いありません。このような観光をめぐる変容を捉えていきたいと考えています。担当科目については、「文化人類学」では、文化の多様性や異文化理解の視点について、「観光文化論」では、歴史的遺産のみならず、生活文化やエスニックな文化がいかに観光の対象になり、そのことでどのような影響が文化に及ぶのかなど、観光と文化の関係について講義しています。専門ゼミでは、インドを中心とする途上国の地域研究をテーマとしています。学生諸君に対しては、国内のみならず、広く海外へも目を向けて勉強していくことを望んでいます。
観光学科 教授
中谷 哲弥(NAKATANI Tetsuya)
文化人類学、フィールドワーク論、
観光文化論、アジア文化論、専門ゼミ
観光学科
- ファンダメンタル・セクション
・地域創造
・リベラルアーツ群
・語学群 - コア・セクション
・共通(文化・産業・政策・国際)
・方法論・フィールドワーク
・観光 - アプライド・セクション
・観光 - 観光のさまざまな分野で活躍できる人材
ゼミナール・セクション
基礎ゼミ(1年次)
専門ゼミⅠ(3年次)
専門ゼミⅡ(4年次)